【リノベ】定額制リノベーションのメリット・デメリット・注意点は?

家のこと

リノベーションをしようと思ったときにまず立ちはだかるのが費用のハードル。

調べても具体的な金額が書いてないから資料を取り寄せたのに、

それでも「で、結局いくらかかるの?」がはっきりしない…。

そんな時に見つけたのが「定額制リノベーション」でした。

単純明快な料金体系にとても魅力を感じたものの、

自由度は?仕上がりは?私の個性は?

というパッケージ商品に対する不安がありました。

そこで今回の記事では、実際に定額制パッケージでリノベーションをした筆者が、

定額制リノベーションのメリットデメリット注意点という3つの視点でご紹介していきます。

もんた
もんた

我が家は定額制リノベーションにして大正解だったよ!

是非参考にしてみてね!

この記事で伝えたいこと

・定額制リノベーションのメリット・デメリット

・定額制リノベーションを採用する時に気を付けるべき注意点

・定額制リノベーションを扱っている会社4選

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定額制リノベーションとは?

リノベーションには自由設計定額制の2種類があります。

自由設計リノベーションとは

システムキッチンなどの設備に始まり、床・壁の色や素材、照明の位置や種類、ドアの取っ手やスイッチなどの細部に至るまで、全て自分の思うがままに設計できるリノベーションのこと。

「世の中にある全てのものから自分好みのものを選んで自由に作れます」なんて言われたら、すごくワクワクしますよね。

リノベーションをしよう!と意気込んでいる時はゼロから作るのが当たり前と思っているのが普通だと思います。

しかし逆に言えば「全てを自分で選んでいかないと仕上がらない」ということ。

ただでさえリノベーションの行程には決めることが山ほどありますから、時間とお金に余裕があるセレブじゃない限り、細部の細部までこだわりぬいた家に仕上げるのは至難の業だと思います。

もんた
もんた

自由設計リノベーションは理想のイメージが完成している

こだわり派さん向けだね。

定額制リノベーションとは

部屋の広さであらかじめ費用が決められているパッケージ商品のこと。

選べる設備や素材にある程度の制限がある中で自分の好みをセレクトしていく「セミオーダー」に近いものになります。

制限があると言っても、間取りの変更は自由だったり、壁紙や床の色も複数の種類から選べたりするので自分好みに近づけることは可能です。

もんた
もんた

大枠をプロが選んで決めてくれているから

選んでいくだけでクオリティの高いものが仕上がるよ。

定額制リノベーションのメリット

費用総額が分かりやすい!

通常は希望の間取りや条件を伝える打合せを経て、現地調査をしてもらってからじゃないとリノベーションにかかる費用は見積もってもらえません。

定額制の場合は「〇㎡あたり○○万円」といったように、部屋の広さに応じてあらかじめ金額が決まっているので、リノベーションにかかる総費用が早期につかめます

リフォームローンを組もうとする場合、借入金額を決めないといけません。

一度審査を通してしまうと減額できても増額は出来ませんから、あらかじめ総額が分かっているというのは安心ですね。

無知でもちゃんとカタチになる!

リノベーションをすると決めたからって、すぐその道のプロになれる訳ではありません。

元来のインテリア好きかよほどの凝り性じゃない限り、突然床の材質を決めろと言われたってパパっと決められる訳がないんです。

定額制なら、設備や内装についてはその道のプロがお膳立てしてくれています

設計士やインテリアコーディネーターが選定した標準仕様の中から決めるだけなので、今の時代にあったものを簡単に手に入れることが出来ます。

ココだけは譲れない!というこだわりのポイントがある場合は、追加費用はかかるもののオプションを付けることで実現することも可能です。

自由設計よりもリーズナブル!

定額制リノベーションを展開している会社は大量に仕入れて仕入れ費用を抑えているため、

自由設計リノベーションよりもリーズナブルです。

間取りの変更は自由だったり、床や壁紙の素材も多くの種類から選べるなど、

安いわりに自由度が高い定額制リノベーションが増えています。

打合せがスムーズ!

自由設計の場合、ありとあらゆるものを一つ一つ自分で選ばないといけません。

選ぶためには「このトイレはどういう仕様なんだろう?」「この床材はどういう特徴があるんだろう?」という細部まで情報が欲しくなりますよね。

その分打合せも長くなります。

定額制の場合「標準仕様」として選べる設備・部材がある程度決められています。

その中から選んでいくだけでも決めることは多いですが、道筋が出来ているので比較的スムーズです。

我が家の場合は約2か月の間に合計6回の打合せで契約~最終確認が完了しました。

定額制リノベーションのデメリット

自由度が制限される

定額制の場合、大量仕入れでコストを調整していることから、導入できる設備や素材が限定されることが多いです。

そのため「おしゃれな棚を作りつけたい」「ドアは古民家風にしたい」などといった特別な要望には定額の範囲内では応えられません。

オプションで追加発注したり、自分で部材を用意したりすれば対応してくれる場合もあるので諦めずに確認してみましょう。

打合せ回数が少ない

会社によっては打合せ回数を減らすことで低コストを維持しているところもあります。

また、担当者の進行に任せておけば工事に必要なことは全て打合せできると思いますが、自分好みのテイストやプランをちゃんと伝えるには物足りないと感じる場合があるかもしれません。

やりたいことや譲れないことは事前に書き出しておき、打合せの時間を有効に使いましょう。

事前に担当者にメールで要望を伝えておくのもいいと思います。

オプションつけすぎ問題

打合せでは様々なサンプルを見ることが出来ます。

すると「このデザインのドアがいい」「床は無垢材がいい」など標準仕様以外のものに心を奪われてしまうことも…。

もちろんオプションとして好きな設備・部材に変更することもできますが、やり過ぎには要注意!

積もりに積もって割高になってしまい、定額パックにした意味が無くなってしまうのは残念ですよね。

こんな誘惑に要注意

・壁紙や床材のグレードを上げたい

・コンセントをたくさんつけたい

・室内窓をつけたい

・飾り棚をつけたい

・システムキッチンを変更したい

オプション料金も明確に金額が決まっているので、料金に納得した上で

楽しめる範囲内でプラスしていくのは全然アリだと思います。

もんた
もんた

我が家はプラス5,000円でお風呂のタオル掛けを

プラスチック⇒ステンレスに変更したよ!

それだけでオシャレになったからやって良かった!

5,000円の差でガラッと印象が変わりますよね!

定額制リノベーションで注意すべき点

我が家は定額制リノベーションを採用しました。

実際に体験してみて事前に必ずチェックした方がいいと思ったポイントをご紹介します。

パック料金内で出来ることを確認しよう

リノベーションにはプランニングからアフターサービスまで多くの行程があります。

STEP3のプランニングで決める内装の事だけに目が行きがちですが、STEP1~10の全てがリノベーションです。

定額パックにはSTEP1~10のうちどこまで含まれているのかをしっかり確認しましょう。

チェックポイント

見積もりまでは無料で出来る?
②打合せの回数に上限はある?
③間取り変更はできる?
④コンセント、ドア、照明の数に制限はある?
⑤アフターサービスは付いている?

オプション費用を把握しよう

打合せを進めていくと魅力的な部材や素材に出会ってしまい、「これにしたい!」というこだわりが生まれてしまうこともしばしば…。

それらすべてを契約前に想像して確認していくことは不可能なので、

私個人が標準仕様から逸脱したくなってしまったポイントを参考に、事前に確認できるものは金額を聞いておきましょう。

チェックポイント

①洗面台を造作洗面にしたい

 ⇒標準的な洗面台だとどうしても画一的になりがちなのでシンプルな洗面台にしたかった。
②壁をエコカラットにしたい

 ⇒湿気や臭いを吸着してくれる壁紙「エコカラット」。ペットのいる家には魅力的…!
③ドアのデザインを変えたい

 ⇒材質や色や形やガラスなど、本当に色々な種類があるのでピンキリ。
④床の材質を無垢材にしたい

 ⇒自然な素材感で部屋が一気にオシャレになる気がした。
⑤キッチンを自動水栓にしたい

 ⇒手をかざせば水が出るなんて素敵…。

⑥室内窓を付けたい

 ⇒部屋を仕切る壁の上部に室内窓を付けると明るさと解放感が抜群。

⑦小上がりを作りたい

 ⇒オシャレにもなるし収納も兼ねられるから一石二鳥!

もんた
もんた

最終的に我が家が導入したのは①の造作洗面だけ。

これもやって良かったと思うオプションの一つです!

自分の好みを主張しよう

決められたものの中から選んでいくだけである程度完成するのが定額制リノベーションのいいところですが、その流れに自然に乗り過ぎて後から「あれ?もうちょっと個性出したかったな」と後悔する部分もあります。

定額パック内で出来ることと、後から自分で買い足すインテリアを組み合わせれば、自由設計のリノベーションにも負けないインテリアは作れます。

だからこそ自分好みのテイストをちゃんと決めることが大切です。

定額パックの範囲内で出来ることでも部屋の印象をガラっと変えることは出来ますから、業者のペースに合わせるだけでなく自分好みをしっかり考えて打合せに臨みましょう。

チェックポイント

テイストに合ったデザインの提案をしてもらう

テイストに合った照明の位置や種類を相談する

③壁や床の色・素材はテイストを決めてから決定する

テイスト選びに迷っていたらこちらの記事をご覧ください

定額制リノベーションを扱っている会社

定額制のリノベーション会社はさほど多くありません。

リノベりすで定額制に絞って検索すると約20社ヒットしますが、実際に会社のサイトに行ってみると定額制の表記がない会社も混ざってしまっています。

ここでは私が検討した定額制のリノベーションを扱っている会社を4つをご紹介します。

ARISE(リノステージ)

画像出典:リノステージ

リノベーション済マンションの販売を行っている不動産会社のリノベーション部門といった位置づけの会社が展開しているARISE(アライズ)という商品です。

5つのスタイルから好みのテイストを選ぶことが出来ます。

●費用

部屋全体の平米数とスタイルによって異なります。

【スタイル】 40~49㎡  50~59㎡  60~69㎡  70~79㎡ 
ネオコンフォート シック620670720770
ネオコンフォート ヒュッゲ620670720770
カームナチュラル640690740790
アーバンスタイル670720770820
グレイスモダン720770820870
(単位:万円/税込み価格)※2022.3月時点

●特徴

・間取りは自由に変えられる。

・他社にはない「給排水管・ガス管の10年保証」も定額パックに含まれる。

・配管などの見えないところも新しくしてくれる。

●施工例

こちらから見ることが出来ます。

我が家はリノステージの定額パック「ARISE」でリノベーションをしました。

プランニング~施工~アフターサービスが全てパック料金に収まり、間取りや部材についても大部分が自由でした。

「あれもこれも出来ないじゃん!」と窮屈な思いをすることはありませんでしたし、どうしても変更したい部分は柔軟に対応頂けました。

ゼロリノベ

画像出典:ゼロリノベ

定額制リノベーションの基本である「標準仕様から選ぶ」セレクト型プランの他、

世の中のあらゆるものから自由に選択可能でゼロから作れる自由設計型プランがあるのが特徴です。

●費用1㎡あたりの単価+450万

【プラン】基本料金40㎡の場合50㎡の場合60㎡の場合70㎡の場合備考
LIGHTプラン6-7万/㎡(税別)
+450万
759825891957※8万/㎡で計算
※セレクト型
BASICプラン8-9万/㎡(税別)
+450万
84793510231111 ※自由設計型
PLUSプラン10万/㎡(税別)
+450万
935104511551265※6万/㎡で計算
※自由設計型
(単位:万円/税込み価格)※リノベのみの場合 ※2022.3月時点

●特徴

・デザイン性が高い(リノベーション・オブ・ザ・イヤー2018で最優秀賞を受賞)

・その部屋に合ったインテリア家具の提案もしてくれる。

・同じ内容のリノベなら自社が最安という自信がある、相見積もりにかかる費用を上乗せしないためという理由から相見積もりは不可となっている。

●施工例

LIGHTプランはこちら

BASICプランはこちら

PLUSプランはこちらから見ることが出来ます。

もんた
もんた

相見積もり不可なので、他のリノベ会社で

納得できなかった時の最後の砦にしたほうがいいかも

ASSY(toolbox)

画像出典:ASSY

内装材を取り扱ってきたtoolboxという会社がプロデュースするマンション向け定額制リノベーションがASSY(アシー)です。

部屋のイメージを決定づける床・壁・天井・棚・設備など、主要な部分があらかじめ決まっているのでイメージ通りに仕上がります。

●費用80㎡の基本設定価格を基準に、1㎡ごとに±44,000円

【プラン】基本設定40㎡の場合50㎡の場合60㎡の場合70㎡の場合80㎡の場合
標準モデル80㎡で
115,500円/㎡
748792836880924
ASSY FULL CUSTOM80㎡で
141,213円/㎡
954998104210861130
(単位:万円/税込み価格)※2022.3月時点

●特徴

・躯体コンクリート現しを中心とした造りで、定額パックとは思えないおしゃれな内装。

・オプションでパーツを変えたとしてもtoolboxが扱っているもの中から選ぶので統一感が出る。

●施工例

こちらから見ることが出来ます。

777HOUSE(リノベの一歩)

画像出典:777HOUSE

値段だけが固定、設計は全て「完全自由プラン」という自由度の高い定額制リノベーション。

BEACH、NORDIC、VINTAGE、NATURALという4つのテイストからデザインを選べます。

●費用部屋の広さに応じて1プランのみ

【プラン】 49㎡以下  50~54㎡  60~64㎡  70~74㎡ 
 777HOUSE別途見積855911977
(単位:万円/税込み価格/千の位は四捨五入)※2022.3月時点
もんた
もんた

「777万円で」というのは50~54㎡の税抜き価格のこと。

消費税10%って影響デカイ…

●特徴

・オプションになりがちな無垢フローリングや羽目板が標準仕様。

・オリジナルの造作洗面も定額内など、かなり自由度高め。

●施工例

こちらから見ることが出来ます。

まとめ

この記事では定額制リノベーションの良いところと悪いところ、そして注意すべきところをお伝えしてきました。

定額制の良いところ

・総額が分かりやすい!
・無知でもちゃんとカタチになる!
・自由設計よりもリーズナブル!
・打合せがスムーズ!

定額制の悪いところ

・自由度が制限される
・打合せ回数が少ない
・オプションつけすぎ問題

定額制で注意すべきところ

・パック料金内で出来ることを確認しよう
・オプション費用を把握しよう
・自分の好みを主張しよう

「パッケージ商品」という響きにはお得感と共にダサイとか無個性といったイメージがあるように思いますが、リノベーションのパッケージ商品においてはどれも当てはまらないと思います。

もちろん、決まった設備からのセレクトする場合、隣のお家と同じキッチンになることもあるでしょう。

ただ、個性を出すポイントはそこじゃないと私は思います。

大きく費用がかかる設備は定額内に収めて、どうしてもこだわりたい部分はオプションにするなど、うまく使い分けることで自由設計型にも負けない内装が実現するはずです。

ついついゼロから自分好みにするぞー!と意気込んでしまいがちですが、プロの目線や知見やセンスをここぞとばかりにざっくり借りることも、視野に入れてみてはいかがでしょうか?

あなたのリノベーションがスマートにスムーズに進みますように、、、最後までお読みいただきありがとうございました。

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