フルリノベーションは一旦全て取り壊してスケルトン状態にするので、工事期間中は別のところに仮住まいをしなければなりません。
築40年の3DK(60㎡)を1LDK+Sにフルリノベーションした我が家の工期は約3カ月。
ただでさえ大金を使うっていうのに、仮住まいなんぞに振り向けるお金は無いんですよ…。
古くても(これは慣れっこ)、
汚くても(あくまで住めるレベル希望)、
多少不便でも(せめてお風呂は付いてて欲しいけど)、
たった3カ月なんだからとにかく安い家でいい!
そんな中リノベーション会社から紹介された物件は家賃15万。
いやいや待って、駅前の不動産屋さんには7万円の家あるよ?
「癒着でしょ、どーせ。」私は騙されませんよ。
こうして我が家の仮住まい探しが始まりました。
リサーチし尽くして1カ月後…
リノベーション会社から紹介されたUR賃貸に決めました。
はい、そうです、完敗です。
プロがオススメするには訳がありました。
これから仮住まい探しをスタートしようとしているなら、まずはこの記事を読んで下さい。
・UR賃貸が他の不動産よりオススメな理由
・月額家賃表記でごまかされるトータルコスト
・お金だけじゃない仮住まい選びのポイント
安さを追い求めて、地元の不動産・ネットの不動産・ウィークリーマンション・果ては大家と直接交渉するサイトまで、合計17の不動産会社に問い合わせて68の物件を数字で比較検討した筆者が、
最終的にUR賃貸にした決め手をお話ししたいと思います。
※私が本当に検討していた物件で比較検討した結果を公表するので本当のところが分かります。
UR賃貸をおすすめする理由
当初3社のリノベーション業者とやり取りをしていて、3社とも仮住まいの提案をしてくれたのですが
揃って紹介されたのがUR賃貸でした。
正確には「リロの仮住まい」という会社を紹介されました。
公的な機関「UR都市機構(独立行政法人都市再生機構)」が管理・提供する賃貸住宅
仮住まいを専門的に扱っており、UR賃貸住宅の取扱いが出来る民間の不動産業者
怪しくないですか?3社とも同じ業者を紹介してくるなんて。
何か裏があるに違いない。
その疑いの想いがUR賃貸に対する印象を悪くしていたのですが、プロがおすすめするには真っ当すぎる理由がありました。
紹介されたUR賃貸物件に対して私が抱いた「疑いの目」目線で一つずつ解説していきますね。
家賃高くない?⇒⇒⇒初期費用ゼロで解決
UR賃貸の物件を見てまず最初に思ったのは「家賃高いって…」でした。
同じ広さで¥40,100も違う…。
安さ重視で探してくれとお願いしているのに何故高い物件しか提案してこないんだろう?という不満と不信しかありませんでした。
しかし、ちゃんと自分で計算したらその理由が分かりました。
3カ月というトータルで見たら圧倒的にコスパが良かったんです。
高コスパの理由 その① 礼金・仲介手数料がゼロ
公式サイトでも大々的にうたっているように、礼金・仲介手数料がかかりません。
家賃1ヵ月分といわれる保証料が不要というのもかなりのメリットです。
高コスパの理由 その② 短期解約金がゼロ
部屋の更新は2年、なんてよく聞きますよね?
一般の賃貸住宅は長期で借りてくれるお客さんを相手にしています。
そのため地元の不動産やSUUMOなどのネット不動産にある物件を仮住まいのような短期間で借りようとすると「短期で貸す代わりに解約金ちょうだい」というシステムが発動されます。
UR賃貸ではこのシステムが発動されません。
つまり、仮住まい期間中にかかる家賃以外にかかる初期費用は…
敷金(2カ月分)+入居日からの日割り家賃・共益費
だけです。
数字で比較!トータルコスト
数字が苦手な人ごめんなさい。でもちゃんと知ってもらいたいので細かく正確に公開しますね。
私が実際に紹介された一般賃貸物件とUR賃貸物件で3カ月住んだ場合のトータルコストをみていきましょう。
①物件情報
これだけ見ると、ぶんたホームの93,000円のほうが安そうに見えますよね!
②契約条件
UR賃貸の「無し」の多さが目立ちます。
③3カ月住んだ場合の 初期費用・入居期間中の家賃等・退去時にかかる費用を計算
3ヵ月間のトータルコーストでみると、月々の家賃は安い一般賃貸住宅の方が¥191,800も高くなることが判明!
入居中の住居費合計では地元の不動産の方が安いのに…!
パッと見の家賃だけで比較しちゃいがちですが、トータルでかかる費用を計算することの大事さを身に染みて感じました。
1年以上住むなら家賃が安い方がお得ですが、仮住まいなら月々の家賃に惑わされずトータル費用で考えましょう!
この広さ必要?⇒⇒⇒倉庫借りるより「あと1畳」!
家賃の安さに囚われていた時期、とにかく狭くていいから安いところを探していました。
荷物はトランクルームに入れるからいいんです!と言っているのに、なぜか不動産屋さんは広い部屋をおすすめしてくる…。
その理由もやっぱりちゃんとありました。
広い部屋がいい理由 その① トランクルームのコスパの悪さ
仮住まいに持って行かなくていい荷物って、布団とかギターとか、ある程度空調設備が整った場所で保管したいものばかり…。
屋外の倉庫だと安いのもありますが屋内の空調付きだとそこそこお高いんですよね。
実際の物件で計算してみましょう。
初期費用(事務手数料等)で1カ月分+毎月管理料¥2,000
⇒3カ月合計¥66,000
こうやって計算してみると、わざわざトランクルームに預けるよりも家賃を1ヵ月¥22,000プラスしてあと1畳広い部屋にした方が効果的だと思いませんか?
広い部屋がいい理由 その② 預けっぱなしになる可能性が高い
引越しと同時に荷物の一時保管をしてくれる引っ越し業者さんがあって、仮住まい期間の3ヵ月ぽっきりでの預かりをお願いしました。
するとその営業の方が教えてくれたのは
最初は仮住まい期間中の3カ月だけと言って預けたものの、結局後回しになってさらに1ヵ月延長する人が多いというリアルな実情。
大体の方が延長されるので期間は3ヵ月でも4ヵ月分の料金を前払いで頂きます、とのことでした。
※もちろんちゃんと3ヵ月で契約終了したら戻ってきます。
そうやってズルズルとトランクルーム代がかさんでしまっては本末転倒です。
まだある!UR賃貸のおすすめポイント
リノベーション済のきれいな部屋が多い
UR都市機構の前身は高度成長期に住宅を供給していた日本住宅公団です。
その日本住宅公団が最初に手掛けた住宅が誕生したのは1956年、ホッピングが流行し石原裕次郎ブームが起きていた頃…。
古い建物も多いですが、だからこそ今の暮らしに合わせてリノベーションされている物件が多いのが特徴です。
保証人不要
わざわざ保証人を立てる必要もなく、一般賃貸にありがちな保証料も必要ありません。
初期費用も抑えられますし、良いお部屋を見つけてから契約までスピーディーに行えます。
敷金がほとんど返ってくる
初期費用として敷金2ヵ月分は徴収されますが、どういう状況になったら敷金から引かれるのかという項目が明確にされています。
普通に使っていることによる消耗についてこちらが負担することはありませんから、敷金は大部分が戻ってきます。
抽選ではなく先着順
公団とかって抽選のイメージありませんか?
UR賃貸は良くも悪くも早い者勝ち。
良い物件に出会って自分がすぐに決断できれば手に入れることが出来ます。
UR賃貸のデメリット
UR賃貸は大規模な団地などが多いせいか、ちょっと駅から離れていることも…。
駅の上に家があるならそこに住みたいと思うくらい駅近希望でしたが、実際決めた物件は駅から徒歩15分。
ただ、リモートワークが定着してきた今では毎日駅に行くこともなくなったのでそこまで気になりませんでした。
まとめと補足
長く住むなら一般賃貸の月額家賃が安い家で全然いいのですが、仮住まいとして考えた時に最も高コスパな選択はUR賃貸一択です。
記事中に登場した「リロの仮住まい」についてここで補足します。
UR賃貸は公式サイトから自分で探せますし自分で契約まで完結することも可能です。
なのに何故リロの仮住まいを通す必要があるの?
どうせ仲介手数料的な何かを取ろうとしてるんでしょ?
と思ってました。私ホントに疑い深いので…。
ぶっちゃけおたくの儲けはどこから出るんですか?と正直に聞いてみました。
リロの仮住まいを通しても余計な費用はかかりません!
リロの仮住まいは1件契約が決まったらUR都市機構から家賃1ヵ月分の感謝料をもらえるんだそうです。
そのためお客さんからお金を徴収する必要がないんです。
そのからくりが分かったので、私はリロの仮住まいさんに契約までの段取りをお願いすることにしました。
契約ごとのあれこれをまとめて下さったり、引越しや仮住まいが始まる前にやるべきことのアドバイスも頂けたりするので心強かったです。
あなたのリノベーションに仮住まいが足かせとなりませんように…最後までお読みいただきありがとうございました。
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